Episode:2 隠しカメラ
Episode:1解説
Point1 車は新車で汚れ一つついていない
Point2 語り手は眠気で正常な判断を失っている
Point3 手形は内側についていた
あの時引いたのはタヌキではなく小さな子供で語り手は轢き逃げをしている
子供は即死だったかもしくは適切な処置をしていれば助かった命なのか
いずれにせよその子供の恨みを買ったのは事実
その子供の霊が車に乗り込んだのだろう
Episode:2 隠しカメラ
最近私はストーカーに悩まされていた。
仕事が終わって帰宅途中、毎晩のように後をつけてくる男がいる。
警察にも相談したが一向に改善しない。
このままでは何か起こってしまうと思い、家に隠しカメラを設置した。
もしそのストーカーが映り込んでいたらそれを持って警察にいこう。
その証拠が映ってないに越したことはないが、映っていたら映っていたでこの恐怖から解放される。
そう思いながら私は出社した。
仕事終わり
今日はいつもついてくる男の気配がない。
少し安堵しながらも
(部屋のカメラを確認するまでは安心できないかな)
そう思いながら帰宅した。
早速隠しカメラを確認してみる。
「…っ!!」
そこには包丁を持った例の男が映り込んでいた。
その映像を進めると、男は部屋を物色し始めた。
ある程度部屋を物色したあと、男は何かに気づいたかのように顔を上げた。
そして男は身をひそめるためクローゼットに入っていった。
しばらくするともう一人誰かが部屋に入ってきた。
その人物は帰宅した私だった。
真っ直ぐカメラに向かって歩いてきて、それを手に取ったところで映像は終わっていた。
「明日これを持って警察にいこう」
そう考え寝る支度をしようとしたとき、私はハッとしてすぐさま部屋を飛び出した。