Episode:3 占い師
Episode:2 解説
Point1 いつもつけてきている男がいなかった
Point2 男は部屋のクローゼットに隠れた
Point3 男の次に語り手が入ってきている
男が入ってくるところは映っているが出ていったところは映っていない
語り手がカメラを確認している間も男はクローゼットの中に潜んでいた
さて語り手は無事警察署までたどり着くことができたのだろうか…
Episode:3 占い師
女「私たち、来月に二人で登山にいくつもりなんですよ。無事に帰ってこれるか占ってほしいんです」
男「彼女が、あなたはよく当たる占い師っていうので」
占「私の占いは、人の目を見つめて、その人の寿命が見えるといううものです。あなたたちが無事に帰ってこれるのか確実に当てて見せましょう。まずは彼のほうから…」
じ~~…
占「うん、大丈夫ですね。というか、あなたは長生きしますよ」
女「すごいね!じゃあじゃあ私は?健康とか怪我にはだいぶ気を使っているほうなんだけど…」
じ~~…
占「…。うん?えーと…、これは何と言いうべきか…」
女「なにが見えたの?寿命が短かったとか?はっきり教えてください!」
占「わかりました。では言いますね。彼女のほうは…」
男「ちょっとちょっと、あんまり占い師さんを困らせるなよ。ところで占い師さん、あなたは自分の寿命は見えるんですか?よく自分自身は占えないと聞きますけど」
占「はい、私は自分自身の寿命も見ることができます。毎朝鏡を見て確認してますよ。私も長生きなほうなんです」
男「そうなんですか。なら念のため、今自分の寿命を見てみませんか?ちょっと鏡貸してくれ」
女「はい、どうぞ」
占「では失礼して…」
じ~~…
占「…?あれ?…あっ、ああ、なるほどそうか…」
男「どうでした?今朝と同じ寿命でしたか?」
占「…え、ええ。同じでしたよ。では改めて彼女のほうを見てみますね」
じ~~…
占「…うん、大丈夫。彼女も長生きしますよ」
女「やった!これで私たち無事に帰ってこれるね!」
男「そうだね。占い師さん、あなたは噂に違わぬいい占い師なんですね。確信が持てました」
占「あの、もう一度鏡を貸してもらえますか?念のためもう一度自分の寿命を…」
じ~~…
占「うん、大丈夫。よかった」
男「当たり前ですよ」
end